
■ひとり暮らしの老後意識調査2026
調査期間:2026年5月11日(月)~12日(火)
有効回答:983名 ※設問によって変動
調査方法:インターネット調査
調査対象:国内在住、男女20~69歳
【調査結果サマリ】
1:未婚・ひとり暮らし女性の約半数が、老後も“おひとりさま生活”が理想と回答。
2:老後の理想的な暮らし方では、ひとり暮らしは「都市の利便性」を、既婚者は「安心・家族への配慮」、実家暮らしは「利便性と実家での継続的な暮らし」が多数派。
3:老後の不安は「お金」。既婚者と実家暮らし女性では「孤独」への不安もやや高くなる傾向。
4:既婚男性とひとり暮らし女性は老後資金を準備している人が6割以上と他よりも高い。
5:一生独身容認派は未婚者全体の73.4%と高く、ひとり暮らしの男女60代では絶対独身派が6割以上。

未婚・ひとり暮らし女性の半数は老後も“おひとりさま”希望が約半数(47.2%)と、現在の個人の自由や気楽な生活スタイルへの満足感があると推測される一方、既婚・男性では“おひとりさま”希望は極めて低く(3.7%)、パートナーとふたりきりよりも子どもを含めた家族全体での賑やかで安心感のある老後の暮らしを望む人が過半数を占めており、家族で築いてきた絆や、賑やかな家庭環境に幸福感を感じていることが伺えます。

老後の暮らし方では、世帯によって重視するポイントが異なる結果に。未婚・ひとり暮らし層では利便性重視型が他世帯と比較して最多となり、単身の生活基盤を維持するために医療や買い物の便が良い環境で、自立した快適な暮らしを続けたいという意向がうかがえます。一方で、既婚者層は安心重視型が最多で、健康不安に備えつつも、高齢者住宅やサービス支援によって、子ども世帯に負担をかけないようにという意向がうかがえます。未婚・実家暮らし層では都心の便利な生活とともに、実家でそのまま老後も暮らしたい派が多い傾向となりました。

老後の2大不安要素といえる「お金」と「孤独」では、全世帯で経済的な不安の方が大きいとの結果に。特に未婚・ひとり暮らし女性では「お金がなくなる方が不安」が58.0%、どちらかと言えばも含むと84.0%と他世帯よりも高くなりました。一方で既婚者層では「孤独」への不安がやや高い傾向に。これは、既婚者の方が経済面での余裕があるだけでなく、現在の家族との暮らしの中で人との繋がりの温かさや価値を深く実感しているからこそ、将来それを失うことへの心理的な抵抗感や、絆を大切にしたいという想いが反映されているようにも感じられます。未婚・実家暮らし女性でも同様に孤独が不安と回答した人が多くなりました。

老後資金への準備状況と不安に関する調査では、全体の8割以上が「準備中だが十分でなく心配(46.0%)」または「未対策で不安(35.9%)」と回答し、老後資金への根強い不安がうかがえます。 特に、未婚・実家暮らし女性は半数近くが全く対策をしておらず不安を抱えており、最も深刻です。一方、既婚・男性は準備している割合が約7割と高く、属性によって対策の進捗や危機感に大きな格差があることが分かります。未婚・ひとり暮らし女性では既婚男性に次いで老後資金の準備をしている割合が高く、「準備しており心配していない」が約2割と、他世帯と比較すると、ひとり暮らし女性は早い段階から老後を考え計画的に動いている人が多いことが分かります。

ずっと独身がいい、いい人がいれば結婚したいがひとりでも構わない、または結果的に独身でいいという一生独身容認派は全体の73.4%に。男女とも年齢が上がるほど独身派が増える傾向で、ひとり暮らし男女60代では「ずっと独身がいい」が6割以上に。一方で「いずれはパートナーが必ず欲しい」という絶対結婚派は実家暮らしに多い傾向で、実家暮らし女性30代では47.4%と半数近くが必ず結婚したいと回答しており、Q4の老後資金の不安と比例する結果に。
今回の調査から、多様化する現代の「老後の理想」が見えてきました。家族との老後も、ひとりの老後も、地方でも都市部であっても、一人ひとりが自分らしく、心地よい生活スタイルを自由に選択できる社会こそ、私たちが目指すべき未来です。お金への不安は尽きませんが、NISAなどの非課税制度を賢く活用したり、賃貸の気楽さを楽しみながらコツコツ投資をして老後に理想の家を購入したりと、自立した安心を築く方法はたくさんあります。どのような選択も正解になる今の時代、必要な情報を積極的に取り入れつつ、個々人にとっての理想の未来をポジティブにデザインしていただけたら嬉しいです。
不動産賃貸仲介のエイブルが運営する「ひとりぐらし研究所」は、従来の不動産サービスの枠を超え、ひとり暮らしを多角的に研究・分析し、ひとり暮らしに関する実態や課題を掘り下げ、そこから得られた知見を実際のサービスに還元することを目的に、日々探求を重ねています。ひとり暮らしがもっと安心・快適で、充実したものとなるように応援しています。
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