ABOUT
ABOUT
NEWS
NEWS
REPORT
REPORT
EVENT
EVENT
ひとりぐらし研究所
ひとぐらのレポート
About
Hitogura REPORT
記事を共有する
Report
NEW
実家帰省派は3割弱。帰省意向と日常の●●は比例する⁉「ひとり暮らしのお盆の実家帰省調査2025」
毎日連絡する人の86%が帰省予定に対して、ほとんど連絡しない人は18%。ひとり暮らし期間別では5年目以降から低下傾向
2025.07.31
ひとりぐらし研究所(株式会社エイブルホールディングス)
ひとりぐらし研究所では、ひとり暮らしの住まいや日常に関する調査レポートを発信しています。今回は、お盆休みに向けて、ひとり暮らしのお盆の帰省意向をアンケート調査いたしました。調査結果から、ひとり暮らしの帰省意向と日常の連絡頻度には関係性があることも判明しました。

■ひとり暮らしのお盆の実家帰省調査2025

<調査概要>
調査期間:2025年7月18日(金) 調査人数:1,004名(有効回答数:808名、設問によって変動) 
調査方法:インターネット調査  調査対象:国内在住の男女20~49歳

今年のお盆休みの実家帰省予定(有効回答数:808名)

実家に帰省する派は、ひとり暮らし全体の約3割と少数派で、帰省しない派が6割と倍の結果となりました。帰省する派の帰省理由は「家族に会いたい」が6割程と最も高い理由で、ついで「お盆の習慣として」、「地元の友人に会いたい」が4割前後と続きます。帰省しない派の理由では「自宅でのんびりしたい」「仕事や予定がある」のほかに、「家族関係が微妙」や「実家の居心地が悪い」という心理的な理由が続き、交通費などの経済的な理由は1割程と低い結果となりました。


【性別×年代別】今年のお盆休みの実家帰省予定(有効回答数:808名)

性別では女性の方がやや帰省する割合が高い傾向にありますが、性別と年代を掛け合わせて見ると10代男性が4割強と最も高い帰省意向を示しています。男女ともに、10代・20代の若年層で帰省意向が高く、30代以降では徐々に低下する傾向が見られます。特に女性では30代が最も帰省意向が低く、40代になるとわずかに増加します。一方、男性では40代になると帰省意向が1割未満にまで急激に下がる傾向が見られます。これは前述の理由にもあるように30代・40代では管理職に就くなど仕事の責任が増す年代でもあり、またひとり暮らしが長くなるにつれて、その土地での友人や付き合いも増えることで、実家から足が遠のきやすい状況なども一因として考えられます。


【日常連絡頻度別】今年のお盆休みの実家帰省予定(有効回答数:808名)

離れて暮らす親との連絡頻度について「毎日連絡する」または「週に数回連絡する」と回答した人は全体の43.6%と、約半数にのぼりました。一方で、「半年に1回ほど」または「ほとんど連絡はしない」と答えた人は25.8%と、ひとり暮らしの4人に1人が親とほとんど連絡を取っていない状況が明らかになりました。
また、日常的な連絡頻度と帰省意向には比例関係が見られ、毎日または週に数回連絡している人の帰省意向は約8割と高いのに対し、ほとんど連絡を取っていない人では2割弱にとどまっています。前述の帰省する理由で最も多かった「家族に会いたい」という回答からも分かるように、ひとり暮らしのお盆の帰省意向には親や兄弟など家族との関係性が大きな要因であることが分かります。


【ひとり暮らし暦(期間)別】今年のお盆休みの実家帰省予定(有効回答数:128名)

ひとり暮らしの帰省意向には、年代だけでなく「ひとり暮らし歴(期間)」も影響していることが分かりました。各年代を同じ出現数で揃え、ひとり暮らし歴ごとに集計した結果、ひとり暮らし歴が5年未満の層では「帰省する」割合が3割強と比較的高い一方で、5年以上になるとその割合は2割に低下します。このことから、年齢だけに帰省以降は起因するのではなく、ひとり暮らしに慣れることで、現在の生活環境や交友関係が日常の中心となり、お盆休みも今の暮らしのなかで過ごしたいと考える人が増えていることが予想されます。


【性別×年代別】実家に帰省すると感情はどのように変化しますか?(有効回答数:787名)

実家に帰省すると「元気になる/癒される」といったポジティブな感情を抱く人が多数派となりました。特に10代・20代の若年層では、男女ともに7割以上がポジティブに感じており、その傾向が顕著です。一方で、女性30代では「気疲れする/ストレスを感じる」と回答した人が4割近くにのぼり、この層で帰省意向が低くなる傾向との関係性がうかがえます。


【性別】帰省した際に心がけている行動について(有効回答数:787名) ※複数回答 (MA)

実家に帰省する際の行動としては、「お土産を買って帰る」と回答した人が43.0%と最も多く、約半数にのぼりました。続いて多かったのは「親の話し相手になる」で、全体の39.0%にのぼり、特に男性では42.3%と高く、普段はなかなか話す機会の少ない親とのコミュニケーションを重視している人が多いことがうかがえます。「何もしない」と回答した人は18.0%と少数派で、「家事を手伝う」や、実家の家具・家電の修理や庭掃除をするなどの「親が困っていることを手伝う」と回答した人は全体の約3割にのぼりました。これらの結果からお盆の帰省は単なる滞在にとどまらず、親のために何かをしたいという意識が伝わってきます。



ひとり暮らし全体のお盆の帰省意向は27.5%と帰省しない人が多い結果となりましたが、親と毎週連絡を取ってっている人は半数近くにのぼり、実家を離れても家族とのコミュニケーションや繋がりを大事にしていることが伝わる結果となりました。帰省の際には家族との会話や時間を大切にし、家事や実家の手伝いをしたいという、ひとり暮らし世帯の離れて暮らす家族への温かい気持ちが感じられました。


ひとりぐらし研究所について

不動産賃貸仲介のエイブルが運営する「ひとりぐらし研究所」は、従来の不動産サービスの枠を超え、ひとり暮らしを多角的に研究・分析し、ひとり暮らしに関する実態や課題を掘り下げ、そこから得られた知見を実際のサービスに還元することを目的に、日々探求を重ねています。ひとり暮らしがもっと安心・快適で、充実したものとなるように応援しています。

© 2025 Hitorigurashi All right reserved.